ハロプロ楽曲はコレで聞け!〜その禄〜

今回は前回紹介した密閉型ヘッドホン三種の神器に続いて、開放型ヘッドホン三種の神器を紹介しようと思います。
それでは早速1つ目
ゼンハイザーのHD650

このヘッドホンは開放型の最高峰と言われています。
僕はこのヘッドホンを買って最初に聞いた時、僕の耳にひとつの革命を感じました。
開放型で最初のこのHD650を買ったのは少し座敷が高すぎたかもしれませんが、その分密閉型ヘッドホンの音質の垣根をひとつも二つも越えたような音に、一気にたどり着く事ができてしまいました。
まず最初に感じたのが、音のなめらかさ。
まるで、さらさらと流れる小川のようにストレス無く音を聞かせてくれます。
スピーカーと比べても遜色ない自然感です。
今まで耳が痛くなるような高音、具合が悪くなるような低音を聞いてきた自分が馬鹿らしくなって来さえしました。
「開放型」とはその形状的な性質を表す言葉でもあり、同時に気分まで開放的にしてくれる意味も含まれているのだなと感じさせられました。
低音域から高音域の全音域にかけて申し分の無いバランスのとれた、走攻守を兼ね揃えたイチローのような天才ヘッドホンです。
ほかの多くのヘッドホンが低音域、高音域など限られた範囲の音域に味付けをしてごまかそうとしている中、ここまで全音域にかけてバランス良く表現されたヘッドホンはありません。
ゼンハイザーの技術力の高さに感服させられました。
さすが「音楽の国ドイツ」と言われるだけの物ではあります。
でも、日本のメーカーも負けちゃいません。
ここで二つ目のヘッドホンをご紹介
オーディオテクニカのATH-AD2000

いくらHD650が優秀なヘッドホンとは言っても、やっぱり人間は「味付け」された音もたまには欲しくなるのです。
まず装着感については、これはオーテクの特権ですのでHD650よりも格段に良いです。
音質については視聴した程度なのではっきりした事は言えませんが、中音域〜高音域に関しては秀でたものを持っているように感じました。
特に高音の抜け方なんかは、まったく嫌気を感じさせないようなオーテク特有の爽快感を味あわせてくれます。
低音に関しては少し物足りない気もしますが、それによって高音の爽快感が生きているのではないかと思われます。
HD650を持っていたとしても、かなり魅かれる一品です。
いずれは必ず手に入れたいです。
そして、日本からもう1機種
3つ目のヘッドホンの紹介です
SONYのMDR-SA5000

このMDR-SA5000はSONYで初めてSACDに対応したヘッドホンとして昨年末に発売されたものです。
SACDとはスーパーオーディオCDの略で、次世代のCDと取って代わる音楽供給メディアとして注目を集めているものです。
既にプレーヤーも発売されており、浜崎あゆみ等多くのアーティストがSACDでリリースしています。
オリコンホームページでもSACDのランキングが掲載されている等、着実に一般化しようとしています。
ただ、プレーヤーの値段の高さがネックになってまだ普及するまでには至っていません。
しかし、PS3にブルーレイと共にSACDの再生機能が搭載されれば普及することは間違いありません。
5年後には間違いなくこのメディアが主流となっている事でしょう。
そんなハイクオリティな音を再生できるヘッドホンがMDR-SA5000なのです。
それだけあって、他のヘッドホンとは一味違った音を鳴らしてくれます。
まず言えるのは、音の分解能力の高さ。これはどのヘッドホンにも負けないでしょう。
鳴っている楽器一つ一つが独立して、耳に届いてきます。
聞きなれたCDをこのヘッドホンで聞けば、「こんな音が含まれていたのか!」と驚くはずです。
オーケストラによるクラシック演奏なんかを聴くと、その立体感に圧倒されます。
また、高音域を素直に鳴らす傾向があるので女性ボーカルを聞くには最適です。
MDR-SA5000はまだまだポテンシャルを多大に含んだヘッドホンなので、HD650以上の物に化けるかもしれませんね。